著者 游 珮芸 作 , 周 見信 作 , 倉本 知明 訳
体裁 B5変 ・ 189頁
岩波書店
激動の現代史を生き抜いたある個人の生涯を描く、台湾発の傑作グラフィック・ノベル
日本統治時代の台湾に生まれ、読書好きの少年として育った蔡焜霖(さい こんりん)は、戦後の白色テロの時代に政治犯として逮捕され、収容所島で10年の歳月を奪われる。釈放後は児童雑誌を創刊するなど八面六臂の活躍で、台湾の文化に大きな足跡を残すが……。
日本統治時代から戒厳令下の時代、民主化を経て現代まで、時代の荒波に揉まれたある非凡な個人の歴史からたどる台湾現代史。
第二巻
一九五〇年、無実の罪で逮捕された蔡焜霖は、激しい拷問に遭い、自白を強要されると、政治犯として離島・緑島(りょくとう)に送られる。強制労働に従事し、「再教育」を受ける長くつらい十年間、支えになったのは家族の手紙や、同じように収容された人びととの友情だった。白色テロの深い傷を描いた台湾の傑作歴史コミック、第二巻。