著者 游 珮芸 作 , 周 見信 作 , 倉本 知明 訳
体裁 B5変 ・ 169頁
岩波書店
激動の現代史を生き抜いたある個人の生涯を描く、台湾発の傑作グラフィック・ノベル
日本統治時代の台湾に生まれ、読書好きの少年として育った蔡焜霖(さい こんりん)は、戦後の白色テロの時代に政治犯として逮捕され、収容所島で10年の歳月を奪われる。釈放後は児童雑誌を創刊するなど八面六臂の活躍で、台湾の文化に大きな足跡を残すが……。
日本統治時代から戒厳令下の時代、民主化を経て現代まで、時代の荒波に揉まれたある非凡な個人の歴史からたどる台湾現代史。
第一巻
一九三〇年、日本統治時代の台湾に生まれた蔡焜霖(さいこんりん)は、読書が好きな少年で、教育者になることを夢見て育った。戦争の色濃い時代は日本の敗戦で終わったが、戦後は国民党政権による新たな支配が始まり、ある日、町役場で働く焜霖のもとへ憲兵が訪ねてきて……。白色テロの深い傷を描いた台湾の傑作歴史コミック、第一巻。