カートをみる マイページへログイン ご利用案内(お支払い方法、送料など) お問い合せ サイトマップ
RSS
 

未完の建築――前川國男論・戦後編

松隈洋 (著)

みすず書房
21.6 x 15.1 x 4.2 cm
680ページ

未完の建築――前川國男論・戦後編

価格:

7,480円 (税込)

購入数:

敗戦直後の木造プレハブ住宅プレモスにはじまり、新宿の紀伊國屋書店、慶應義塾大学病院、国立国会図書館、東京文化会館、東京海上火災ビル、弘前での建物群はじめ日本各地の美術館・市民会館など数々の建築の設計を手がけてきた前川國男(1905-1986)。高度経済成長、東京オリンピック、大阪万博、ポストモダンの時代の渦中にあって、ル・コルビュジエの精神を継ぎ、根源に立ち戻って「人間にとって建築とは何か」を問いつづけた前川は、派手な建築世界から距離をおき、その姿勢や思想は晩年の建築群に刻まれていく。
「私は、今日ある意味で一番えらい建築家というのは、何も建てない建築家だと、そういう逆説の成り立つそういう時代じゃないかと時々思います」とまで語った前川にとって、建築とは何であったのか。前川自身のことばや関係者の発言、当時の資料を駆使して、その人と作品と社会と時代を鮮やかに描き切った渾身の力作である。 『建築の前夜 前川國男論』(2016)を継ぐ、前川國男の仕事の戦後編。

松隈洋
(まつくま・ひろし)

1957年兵庫県生まれ。1980年京都大学工学部建築学科卒業、前川國男建築設計事務所入所。2000年4月京都工芸繊維大学助教授、2008年10月同教授、2023年4月から神奈川大学教授。京都工芸繊維大学名誉教授。工学博士(東京大学)。専門は近代建築史、建築設計論。主な著書に『建築の前夜 前川國男論』『ル・コルビュジエから遠く離れて』『モダニズム建築紀行』『ルイス・カーン』『近代建築を記憶する』『坂倉準三とはだれか』『建築家・坂倉準三「輝く都市」をめざして』『残すべき建築』など。「生誕100年・前川國男建築展」事務局長、「文化遺産としてのモダニズム建築―DOCOMOMO20選」展と「同100選」展のキュレーションの他に、アントニン・レーモンド、坂倉準三、シャルロット・ぺリアン、白井晟一、丹下健三、村野藤吾、谷口吉郎・谷口吉生、吉村順三、大正人、増田友也、山本忠司、浦辺鎮太郎、瀧光夫、鬼頭梓など、多くの建築展に携わる。DOCOMOMO Japan代表(2013年5月~2018年9月)、文化庁国立近現代建築資料館運営委員(2013年4月~2020年3月)。同志社大学兼任講師(2009年4月~2012年3月、2018年4月~2021年3月)、京都芸術大学非常勤講師(2011年~)。2019年『建築の前夜 前川國男論』により日本建築学会賞(論文)受賞。本書は『建築の前夜 前川國男論』(みすず書房2016)の続編にあたる。

ページトップへ