水俣フォーラム 編
四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 218頁
受け継いで語る
私たちは水俣病をいかなる言葉で語れるか.作家や学者たちと共に,水俣が触発する様々な現代的問いを考える.
私たちは水俣病をいかなる言葉で語れるのか.終わらない問いを自らの課題として受けとめ,いまの生き方に照らし返すこと.豊かさと幸福,生活と環境,命と科学,三・一一,いじめ――.水俣が触発する様々な現代的問いかけを,作家や学者たちの声に導かれながら自分の関心につなげ,ともに考える.井上ひさしら十名の講演を収録.
石牟礼道子 花を奉る
日高六郎 水俣――南北問題と環境問題の交わるところ
鶴見俊輔 近代日本――水俣病への道
池澤夏樹 水俣病と幸福の定義
井上ひさし コメと水俣病――戦後日本農政の影
網野善彦 軽視され続けた海の民――日本社会史から
柳田邦男 水俣病が求めること――二・五人称の想像力
高橋源一郎 三・一一と水俣病
中村桂子 水俣から学び生きものを愛づる生命誌へ
若松英輔 語らざるものたちの遺言――石牟礼道子と水俣病の叡智
奥田愛基 呪いたい社会でも命を祝福したいから
実川悠太 解説にかえて