森 洋子 (著)
福音館書店
26.5 x 18.6 x 0.9 cm
【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】
広い大地を走る汽車。
汽車には、ドードーの紳士、卵を大事そうに抱えたオオウミガラスの夫婦、青いコートを着込んだブルーバック、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。
その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。
男の子は車内をまわって、乗客たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。
しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。
その後も駅に着くたびに乗客が降りていき、車内はだんだん寂しくなっていきます。
◆地球を汽車になぞらえたストーリーは、動物が絶滅するということ、人間も動物たちと同じ汽車の乗客であり、地球に生きる生き物の一員だということを、あらためて考えさせられる作品です。
◆作者は、2024年にイギリスの絵本賞Queen's Knickers賞runner-up(銀賞)を受賞。鉛筆のみで描いた精緻な絵に圧倒されます。









