三枝三七子 (著), 原田正純 (監修)
地湧社
21 x 23 x 1 cm
町に大きな工場ができ、生活を安定させるために漁師だったお父さんは、工場で働くようになった。やがて、町では植物や動物がおかしくなり始め、さらに、幸せな家族を悲劇が襲う。
水俣病の悲劇を風化させてはならない! 未来を担う子どもたちに伝えていきたい。 水俣病が命名されて60年が過ぎ、だんだんと人々の記憶から遠ざかってきた。しかし、公害の問題は現在でもかたちを変え潜んでいる。世代を越えて水俣病を語り継いでいきたい。
三枝三七子
東京造形大学美術1類中退。著作に「じゃぶじゃぶパパ」、「ぽっかぽかのおまじない」(偕成社)など。知育・お話し絵本を制作するかたわら、「ワルルさん」(くもん出版)などで挿絵も手がける。また、ノンフィクションでは、『よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師 原田正純』(学研教育出版)が2014年の読書感想文全国コンクール課題図書に選定される。 2008年に熊本県水俣市立水俣病資料館を訪ねたことが契機となり、水俣病をテーマとした絵本の制作を決意し、その後、取材を重ねる。本書が、初めてのノンフィクション絵本