著者・発行者 鈴木文代
表紙デザイン デザイナー松子
表紙イラスト ながら八千代
題字 鈴木秀綵
A5判・オールカラー・144ページ
2021年1月発行
喫茶店から街や人の移り変わりを辿る
街に根付いている喫茶店とそこに集う人々。特別な背景や物語のあるなしにかかわらず、長く続いているお店にはなぜか惹かれてしまいます。ローカルビジネスの一つである喫茶店はその街とそこに住む人を知るための手がかりになります。
本書では現在の街の喫茶店、10数年前にあった喫茶店、昭和30年頃の喫茶店など、時代を区切らずにその時々の喫茶店の在り方を探りました。
■目次
第一章 現在の喫茶店
〈街と喫茶店〉
ふじ(東京・三河島)/コーヒーショップ はなや(東京・曳舟)/デュエット(東京・日暮里)/路(東京・入谷)/珈琲の店ダン(東京・千住大橋)/HOLLYが伝えるナガシマの記憶(東京・向島)/フローラ(東京・東駒形)/園(広島・基町)/和美(岡山・玉野)/シャルマン(東京・上野)
〈クルマと喫茶店〉
ワーゲン(岡山・倉敷)/ベンツ 富 103(茨城・水戸)
〈喫茶店の内装デザイン〉
『東洋』と境沢孝氏/『ナカモト』(今西茂雄氏)/『つるや』(池原義郎氏)/『防風林』(碓井登氏)/『コーヒーラウンジ ペル』
〈山に縁のある喫茶店〉
山小屋風喫茶店の系譜/山の茶屋
インタビュー 様々な喫茶愛好のかたち
第二章 閉業喫茶店
〈この十数年で閉業した喫茶店〉
小さな喫茶室 三つ扇/惠/コーヒーぎんぱ/コーヒー専門店 ファースト/やまさき/カブト/トルコ風呂とACCジュース―ユーミン/幻の喫茶店―えびはら/えびはらの歴史/仔馬/ダボス/グラナダ/ニューセブン/ニューキャナル/レモン/アーニー/ニューライフ/バイオレット/リボン/アトム/エルマーナ/ロリー 北千住店/珈琲舎バン(細井店・増田店・伊勢丹会館店)/クロモン/ライライ/貴奈/六本木貴奈と蒲田田屋/瀬羅夢/エデン/東京珈琲/さんぼんぎ
〈昭和二○~三○年代の喫茶店〉
大衆紙にみる昭和三○年代の喫茶店 『日本観光新聞』「足で集めたガイド 読者のための案内欄」より
〝みちのくの珈琲〟 渡辺 寛/解説 渡辺 豪
〈喫茶店の模型(レプリカ)〉
〈マッチラベルにみる喫茶店〉
かつて配布されていたマッチ箱
神田/新宿/銀座・有楽町/新橋/上野/御茶ノ水/異色喫茶/洋菓子喫茶/同伴喫茶/サービス喫茶・アルサロ/戦前の喫茶店/渋谷・池袋
近年のマッチ箱事情
〈閉店のお知らせ〉
コラム
三信ビルディング内の喫茶店/戦後のコーヒー豆と喫茶店事情/義祖父と喫茶/コーヒー麺/喫茶店の数字/喫茶店の店名いろいろ
資料 喫茶店訪問記録