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農業機械の先駆者たち(新刊書籍)

農業機械の先駆者たち
機械化農業王国・岡山の成立過程
著者:南 智
A5判 並製本 ページ数:196頁
発行日:2016年9月28日

農業機械の先駆者たち(新刊書籍)

価格:

1,650円 (税込)

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日本の農業機械の開発と農業の機械化は、岡山県児島湾干拓地から始まった。
畜力原動機の発明、外国製石油発動機の導入、地域の農業に適合した石油発動機の開発、日本型耕耘機第一号の製造、国産初のロータリー耕耘機の開発など、次々とイノベーションを成し遂げられたのは、農民の要望に応えられる効率的な機械をつくろうという、徹底した執着心を持って研究した人たちがいたからだった。
岡山が農業機械の先進県となったその経緯をたどる。

■目次:
序章 研究史・地域
一.研究史概観
二.農業機械パイオニアの舞台岡山平野の干拓
三.干拓と灌漑用水
四.高位生産力地帯の成立条件
第一章 畜力原動機の開発
一.傘型畜力原動機の発明
二.畜力原動機の普及
第二章 藤田農場と大型農業機械
一.藤田農場の開発と経営
二.農業機械の開発
第三章 揚水と石油発動機
一.干拓地の用水問題
二.用水不足と踏車
三.平林与三郎らによるバーチカルポンプの開発
第四章 外国製石油発動機の導入
一.初期の石油発動機
二.岡山県農村への導入
三.和田又吉による農業利用の嚆矢
四.大正十年頃の石油発動機
第五章 国産の農業用石油発動機の開発
一.馬場常二の業績
二.石油発動機の製造と地域的展開
三.石油発動機の普及
四.国産石油発動機の品質・価格
五.岡山県内燃機関同業組合の設立
第六章 岡山県農会による振興策
一.大正期の岡山県農会
二.大原孫三郎と岡山県農会
三.岡山県農会による石油発動機の普及策
四.農事大会の開催
五.農業機械購入の奨励
第七章 耕耘機の開発
一.耕耘機開発の意義
二.外国製耕耘機の導入
三.西崎浩による耕耘機の開発
四.昭和4年全国農機具共進会での耕耘機
第八章 国産耕耘機王国の成立
一.続出した耕耘機開発者
二.初期の耕耘機の故障と開発
三.藤井康弘の「丈夫号」完成
四.昭和10年代の耕耘機製造状況
五.農村への普及―機械化農村の成立
第九章 農業機械工業の集積
一.戦間期における農業機械工業の発達
二.農業機械工業の集積
第十章 農業機械化の地域性
一.機械化が全国一進展した岡山県
二.岡山県における農業生産力の地域性
三.農業機械の個人所有と共同利用
第十一章 機械化農村「興除村」
一.興除村の成立と地域の特色
二.不在地主への土地集中と慣行小作権
三.農民運動と低額小作料
四.機械化の過程
第十二章 戦時下から戦後復興
一.戦時下の農業機械
二.機械化農村の復活
第十三章 戦後農業機械工業の展開
一.農用発動機生産の復活
二.戦後における発動機生産の展開
三.耕耘機生産の復活
四.耕耘機生産の展開
五.機械化農業と農業機械工業の展開
終章 農業機械のパイオニア岡山の伝統

■著者プロフィル:
南 智(みなみ さとる)
1935年岡山県に生まれる。1957年岡山大学法文学部卒業。
高校教諭、岡山県教育庁主任指導主事、岡山県立高梁高等学校長、岡山大学文学部非常勤講師、岡山市立オリエント美術館副館長兼学芸課長、ノートルダム清心女子大学文学部教授、地域地理科学会会長、岡山県史編纂委員会専門委員、岡山県教育史編集委員、岡山県 文化財保護審議会会長、岡山県人権政策審議会会長などを歴任。
(主な著書)
『瀬戸内農村の変容』(大明堂)、『岡山県史』自然風土・近代Ⅲ・現代Ⅱ(共著)岡山県、『岡山県教育史』昭和31~50年(共著)岡山県教育委員会、『日本地誌17 巻』(共著)二宮書店、『日本の地誌中国・四国』(共著)朝倉書店、『長島は語る- 岡山県ハンセン病関係資料集 ―(前編)(後編)』(共編著)岡山県など多数。

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